僕は脱北youtuber （読書記録）
北朝鮮の現実をみれた。
やせ細った人々ばかりの村 山にはえている草などを食料としている。
牛をぬすんだだけで 村人の前で公開処刑にさせられる。
多くの子供がいる前でも銃殺されてしまう。
食べることで精一杯で食べものをぬすんで 生きながらえなかければいけなかったが
筆者はそれができなかった。
幼い頃 栄養失調で母や姉・弟を亡くし 父親も蒸発してしまう。
路上生活で生きていたこともあった。
祖父母のうちになんとか引き取られ過ごしていたが
食べることで精いっぱいの北朝鮮の生活に抜け出せる方法はないか
でも祖父母をどうすると逡巡しているときに
中国に脱北した父からの依頼のブローカーが接触してきた。
国境をまたぐ川をわたる寸前 警察に見つかり １回目の脱北は失敗。
留置所で壮絶な取り調べ・虐待にあうが 叔父のおかげで解放される。
５年間は北朝鮮で過ごすことになる。
北朝鮮の治安は 悪く 配給生活。食料がなくなると 安全を守る兵士が 夜になると
民家に押し入り 家畜などを盗むことが日常茶飯事。
悶々と過ごす中 ２３歳のとき再び 脱北をこころみる。
今度はブローカーに多額のわいろをわたし、捕まった場合は自害する覚悟で決行。
国境警備隊ではわいろがきくことがある。
ようやく中国にわたり 父と再会をはたす。
中国から陸路 ベトナムにわたり、北朝鮮の手がとどかないところまでにげる。
ベトナムの朝鮮人収容所から 脱北者たちが 飛行機で 大韓民国へ飛び立つ。
韓国には脱北者プログラムがあり 健康診断など受けることができる。
韓国で訓練をうけ働きだし 北にいたころには想像ができないほど お金がかせげるようになる。使い方がわからない。
すこし余裕ができたところで キリスト教を信じるようになった。
北の人たちは金一族が魔力をもっているかのように洗脳されている。
金日成が松の実一つで手榴弾を作り 日本軍を撃退し 朝鮮人民をすくったと
教科書には繰り返し書かれている。 驚愕！！
父と継母のあいだに息子がおり 彼が日本在住であることから 日本にも興味を持ち始める。
日本にわたり 日本語学校 大学へ進学し日本で就職。
youtubeをはじめる。
日本に住んでみて
朝鮮の人からみた日本は言いたいことを言っていない奥ゆかしい文化にみえるらしい。
その分サービスなどかゆいところに手が届く言葉にしなくても伝わる民族である。
やはり日本が長年海にかこまれた単一民族だからいわなくてもわかるのかもしれない。
