東京医大「不正入試」事件 特捜検察に狙われた文部省幹部 父と子の戦い(読書記録)
最近忘れられていた事件ではあったが 最後のエピローグでこの事件の真相が分かった。
私立大学ブランディングプランという国が私立大学医学部の経常費施設費設備費を重点的に支援する制度に東京医大が応募していたが 文部省の事務次官である佐野氏に書類の書き方などアドバイスをもらおうとしていた。
ちょうど佐野氏の息子が医学部志望であり、東京医大の受験も考えていた。
霞ヶ関ブローカーと言われる医療系のコンサルタントの谷口氏があいだに入り、臼井学長と佐野氏に食事会を開いた。その時の会話が録音され収賄の証拠となったと言われる。
佐野氏の息子は補欠入学ではあるが正式には東京医大に合格している。
佐野氏と臼井学長は有罪の判決になってしまっている。
事の真相は分からないが、
第二次安倍政権が「霞ヶ関」の人事権を掌握して官僚を取り仕切ろうとしていたが、
それに異議を唱えていた文部省の事務次官前川 氏がまっこうから意義を唱えようとしていた。官邸からすれば邪魔者であた。その部下であった佐野氏。
そして 検察が官邸に忖度して文部事務次官であった佐野氏と東京医大学長臼井氏を不正入試に関わったと検察がシナリオを作り事件にしたてあげた。
取り調べになれていない(普通の市民はそうであろう)医師を検察が誘導したとはいわないが シナリオ通りに事件を作っていった。
佐野氏が有罪になることで前川氏とともに一掃しようとしったことと、
時期を同じくして世間から非難を浴びていた安倍内閣の森友学園の佐川財務局長の決算書改ざん事件が注目をあびていたが
東京医大の不正入試事件を世間から注目され 火消しに使われた。
佐野氏の息子は今も医大生としてがんばっているが ほんとうに不運であった。
東京医大不正入試事件をきっかけに 女子受験者2浪以上の受験者に対して 受験差別が行われていたことがわかり また世間的に非難のまとになった。